代表挨拶
『切り拓く国産』
クラウドセキュリティ技術で
日本社会に貢献
代表取締役社長
関口 薫
クラウド黎明期から積み重ねてきた高い技術力が強み
セシオスは2007年の創業以来、シングルサインオンと統合ID管理の分野に特化した事業を展開し今に至っています。現在、私たちが提供しているサービスは、IDaaSと呼ばれるもので、ユーザーに関する認証情報をクラウド上で一元的に管理できるというものです。
国内で、まだクラウドが普及していなかった時期から会社をスタートし、当初はいろいろな困難がありました。サーバ障害で数時間サービスが止まってしまうといった大きなトラブルも経験しました。しかし、それらをひとつひとつ解決していくことで、ノウハウを蓄積し、サービスの品質を高めてきました。
また、近年、コロナ禍などの影響でクラウドサービスを利用する企業が増加し、国内外から多くの企業がこの分野に参入してきていますが、私たちはクラウドサービスを始める以前から、オンプレミスの環境下でシングルサインオンや統合ID管理のパッケージ製品を提供してきた実績があり、他社に比べて、クラウド、オンプレミスの両方でクオリティの高い技術力を提供できる強みがあります。
セキュリティ技術を通じて日本社会に貢献
近年、海外のIDaaS製品は、シングルサインオンや統合ID管理だけでなく、特権ID管理やIGA(IDガバナンスと管理)といった新しい機能が次々と追加されており、IDaaSで提供される範囲が徐々に広がってきています。
海外ベンダーが先行している当分野ですが、当社製品SeciossLinkは、すでにシングルサインオンや統合ID管理に加え、特権ID管理やIdentity Governance and Administration(IGA)の機能を実装しており、その点においては、私たちは海外ベンダーと同等の機能を提供している唯一の国産SaaSベンダーといえます。
今後も、世界的な動きに遅れをとることなく、新しい技術開発に積極的にチャレンジして、日本のセキュリティ技術の発展に貢献したい。それが延いては日本社会への貢献につながると考えています。
「国産」のプラットフォーム構築を目標に
最近では、クラウドセキュリティにおいて、いろいろな技術が開発されていますが、私たちもSASEなどの新しい領域にサービスを拡充していきたいと考えています。
現状、国内においてSASEの技術をIDaaS製品に組み込んで提供している国産ベンダーはありません。日本特有の企業文化を考えた場合、最新のクラウドセキュリティ技術を”日本国内”で開発し提供できるベンダーというのは、選択肢として必要であり、それを実現することが私たちの役割だと自負しています。
そして、ゆくゆくは日本のデファクト・スタンダードとなるような、最新のセキュリティ技術を取り込んだ国産のクラウドセキュリティプラットフォームを構築していくことが目標です。
常に先を見据え、常に公正な判断を心がけて
現在、クラウドセキュリティサービスの分野では、参入企業の増加によって開発競争が激化しています。この状況は製品品質の向上をもたらすという一面もありますが、一方で価格を下げてシェアを取るといった企業も少なくないのが現状です。
しかし、目先の利益に惑わされず、中長期で見て、会社のビジョンと照らし合わせて私たちとしてどうしていくのが正しいのか考えて判断する、それが私たちセシオスの基本姿勢です。私自身も偏った意見に左右されることなく、常に客観的に、公正に、判断することを心がけています。
スタッフ1人ひとりが自律的に仕事に取り組む姿勢を
スタッフに対しては、会社の方針に則った上で、1人ひとりが興味のある分野に自由に取り組み、新しいことに挑戦しながら、どんどん技術を伸ばしていってもらいたいと思っています。会社のビジョンに一致していれば、新しい提案や思い切った意見も大歓迎です。そのためにもお互いがフラットに話し合える関係性を重視し、コミュニケーションのとりやすい環境づくりに力を入れています。
スタッフ自身が自律的に仕事に取り組みながら、知識や経験を貪欲に吸収し、やりがいを感じられることが、スタッフのみならず、会社そのものの成長にもつながると考えています。