Firefoxアドオンを使った簡易自動テストの応用編2(Katalon Recorder)

schedule 2019/11/07  refresh 2023/11/09

 

1.はじめに

以前、最新版でも動作するSelenium IDEベースのアドオンである「Katalon Recorder」の紹介と
応用編1としてコマンドの説明を投稿させてもらいましたが、今回はデータにCSVファイルを
使ったやり方を紹介したいと思います。

 

※以前の記事は、以下を参照
Firefoxアドオンを使った簡易自動テスト
Firefoxアドオンを使った簡易自動テストの応用編1(Katalon Recorder)

※ブラウザはFirefoxを使います。

 

2.CSVファイル作成

簡単ではありますが、お試し用にCSVファイルを作成します。
お試しという事で以下の様なCSVファイル(sample.csv)を用意してください。

NO 項目 データ
001 テスト1 1つ目のテストデータ
002 テスト2 2つ目のテストデータ
003 テスト3 3つ目のテストデータ

 

実際のファイルの内容は、以下のようになっているかと思います。(1行目をタイトル行)

NO,項目,データ
001,テスト1,1つ目のテストデータ
002,テスト2,2つ目のテストデータ
003,テスト3,3つ目のテストデータ

 

 

3.CSVファイルの登録

「Katalon Recorder」に作成したCSVファイルを登録します。
登録すると登録した時点でのデータとなるのでCSVファイルを編集しても反映されません。
変更した場合は、一度削除して再度登録しなおしてください。

以下の図のように画面下部にて登録を行います。
図にある①Data Drivenを選択し、②+Add CSV Fileをクリックして、CSVファイルを登録します。

20191107_1

 

登録されると以下のようになります。

20191107_2

 

4.コマンドのサンプル

ここでは、CSVファイルよりデータを読み込んで行ごとに処理を繰り返し行うような
サンプルを記載しています。処理は、echoコマンドでログに出力させています。

Command Target Value
loadVars sample.csv  
echo ${NO}  
echo ${項目}  
echo ${データ}  
endLoadVars    

処理のサンプルを確認してもらうと分かるようにloadVarsで登録されたCSVファイルの
どのファイルを読み込むか指定しています。
そして、行ごとに「loadVars~endLoadVars」の処理が行われ、行数分繰り返します。
CSVファイル内の値のは、1行目に記載しているタイトル行の各項目名にある変数より
参照することが出来ます。
サンプルでは、echoコマンドでデータの内容をすべて表示させています。

CSVファイルのデータを画面に入力するデータに使ったり、指定する画面項目のidを
データとして入れたり、いろいろな活用方法があるかと思います。

 

 

5.さいごに

如何でしたでしょうか?

今回で、3回目の「Katalon Recorder」の紹介でしたが、簡易的なデータの登録、更新、
削除やデータのチェックなどが行えるようになったのではと思います。

それではまた。